乳汁不足 症例報告  鍼+気功推拿治療

2013-11-09


〔症 例〕 0代 女性 産後5ヶ月、4ヶ月目から乳汁不足


〔主  訴〕

①  乳汁不足(産後5カ月)

②  倦怠感、体が常に重だるい

③ 動悸 

 

〔経  過〕

 

2013年4月に出産してから、疲れが取れず、全身重だるく、出血が2か月も持続し、赤ちゃんをだっこするのも精一杯とのことだった。

 

8月から、乳の出が悪くなり、出産後から週に一回のお乳のマッサージを週に2回に増やしてもお乳の出が良くならなかった。精神不安や落ち込みもひどくなり、来院。

 

〔現症状〕

 

主訴に参照。

 

〔触 診〕

・腹部がはっている感じ

・脈は滑濡脈、左関部細くて弦、両尺部とも沈遅滑

 

〔望  診〕

・顔に少しむくんでいて、疲れている顔

・舌体が紫暗、舌苔が白膩

 

〔診  断〕 乳汁不足

 

〔治療方針〕健脾養血、通乳安神

 

[治療方法] 鍼+気功推拿

 

〔治療結果〕

・一回目の治療直後、

ご本人が「全身の重だるさや倦怠感がだいぶましになった、体がぽかぽかしている」と言った。帰る際、赤ちゃんを抱っこする際に、思わず「赤ちゃんが軽くなった感じ・・・、今まで赤ちゃんが重く感じ、抱っこするのに精一杯で、すぐに疲れてしまい、今は全然違う」。
・二日後、2回目の来院時には、お乳の出もよくなり、体の倦怠感も大分なくなり、食欲も出てきたとのこと。

 

・四回目の来院時にはいつもお乳のマッサージをしてくれた助産師がお乳の充分足りていると言われた。

 

・・・

 

〔治療感想〕

 

出産後、お乳の出がよくないのが少なくない。原因は多種多様ですが、精神的なストレスや産後の出血量の多少にも関係している。
中医学は乳汁の源は血液であり、血液の状態は直接に内臓の働きと関係しているため、治療で血や内臓の働きの調節に重点的に行うため、大多数の方は乳汁不足の改善とともに体の不調も改善できる。

乳汁不足の患者は落ち込みやすい。実はこの落ち込みは一つの乳汁不足の一つ症状である。

 

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