刮痧治療

刮痧

刮痧(グアシャ。日本では『カッサ』ともいいます)は中医経絡兪穴の理論のもとで、刮痧道具と特有な手法を通じ、皮膚の局所に赤みの粒状或は赤色の小さい出血点(この赤みの粒や出血点を「痧」といいます)がでるまで刮動を行う治療法です。血流促進作用と病邪を取り除く作用があります。(*顔美容刮痧の顔部の刮痧は特別のやり方があります)

刮痧治療の特徴

この治療法には簡単かつ効き目がよいという特徴があります。
そのため、臨床上に内科、婦人科、皮膚科、小児科などの病症、美容、家庭健康促進法として広く応用され、針鍼灸、吸玉、刺絡と合わせて使用すると活血化瘀、排毒去邪の治療効果も増強されます。

常用される刮痧道具

1.刮痧板
(1)牛角類 臨床上よく使われているのが水牛角類です。水牛は発散行気、清熱涼血、解毒、活血消腫の薬理作用を持ち、かつ質が柔軟、浸透力があります。全身特に背中、四肢によく使用します。

(2)玉石類 玉石の特徴としては潤膚生肌、清熱解毒、鎮静安神、化濁などの作用があります。顔面部の刮痧によく使用します。

2.刮痧油
(1)液体類  冷たいお湯・植物油と薬油(如紅花、捻挫跌打油、風湿油)・生薬の液体
(生薬の液体の注意事項として 皮膚のアレルギー体質の場合は使用禁止。外傷、潰瘍、瘢痕、悪性腫瘍の局所にも使用禁止です。)
(2)乳膏類 活血化瘀、痛絡止痛、芳香開竅の作用を持つ生薬から薬成分抽出し作られたもので、病症によって選ぶことが可能です。

臨床応用と作用

刮痧は調気行血、活血化瘀、舒筋通楽、去邪排毒の効能があり、内科、外科、婦人科、小児科の多種な病症や美容、健康促進の領域に広く使われています。

*操作要領
(1)刮痧部位を露出し、皮膚に刮痧用に油などを均等に塗るようにします。
(2)刮痧道具で患者の病状によっていろいろな手法を行い、局所に「出痧」するまで行います。
(3)刮痧後に排毒作用を促進するため、患者様にはぬるま湯を飲んでいただきます。

*注意事項
(1)刮痧後1~2日目は、局所に軽い痛みや痒みが出ますが、これは正常的な生理現象です。
(2)出痧後の30分以内は冷たいお風呂やシャワーは禁止です。夏には出痧部位に直接に扇風機やクーラーを当ててないようにしてください。
(2)刮痧の治療には、厳密な方向、時間、手法、強さと適応症、禁忌症などの専門知識が必要です。操作を誤ると病状がひどくなる場合があるため、指導なしの操作はしないでください。
(3)出血傾向、皮膚のアレルギー反応、極端虚弱体質、重症心臓衰の患者様には、刮痧治療を行えないことがございます。

治療回数

1.美容・美体刮痧療法…週に2回
2.感冒刮痧療法…隔日に1回
3.腰痛、胃痛、腹痛など…隔日に1回

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