顎関節症14年 中医治療症例報告
症例 .顎関節症14年、28歳、女性
〔主訴〕
① 冷え症→小学生のころ ②生理不順(来ない)→13歳から
③ 右アゴが痛い、常に顔が重たく感じ、やる気が出なくなる→14歳から
〔発病経過〕
中学2年のある日に、右顔が痛くて口が開かなくなり、食べにくくなり、翌日に学校の部活中に、ある動作で右顎関節がはずれ、痛くてたまらないため、即時に近くの大学歯科病院で復位の治療をうけ、マウスピース(プライチャーク)を入れ、あごの位置を調整した。その後、痛みも続く。歯科病院では上下奥歯が合わないことや前歯の上下が開きすぎなどが痛みの原因と考えられ、何回も歯の高さの調節治療をしてもらった。夜に寝ている間に上下歯の噛み切る音が激しく、歯を削る恐れがあるため、この十数年間夜にプレートをつけて寝っている。
〔来院時の症状〕
右上下の奥歯は一か所しか噛み合わせなく、常に顔が重たく感じ、上下歯が合わないため、言葉も空気が漏れるように聞こえる、右歯が噛めないため、食べ物の殆どは左歯でかむため、右左の顔も対称ではなく、上の前歯は長期的に前に出しているため、下の口唇所に深い溝が見える。
来院時の主訴は3つもあったが、何より右アゴを優先に治療をしてみた。舌質が淡紫、舌先は少し右へ傾斜。
〔治療と直後結果〕
頭鍼と気功推拿で脾、肝、腎の働きの調節を合わせて一回だけの治療で、上下奥歯が左右とも噛み合わせるようになり、下の口唇所に深い溝もほぼ消えた。患者本人も奥歯が噛める・噛める・・・って喜んで言っていた。
〔翌日の結果〕
患者来院時には以下のことを言っていた。
・14年ぶりに、右の奥歯できゅうり、野菜などをかみ切れるようになり、食べ物を美味しく感じ、顔に重だるく感じもほぼ消失。
・夜に寝る際にプレートを付けずに寝ても歯の噛み削ることがなかった。
現在の冷え症と生理不順の状況
①冷え症→両手、腹部から足にかけての逆冷もほぼ改善され、両足の先端だけが、手で触ると少し冷たく感じる。
②生理不順→先週(5月23日)に2か月ぶりに来た。