難病治療 眼瞼下垂と高血圧の同時治療(鍼灸・推拿) 症例
症 例: 眼瞼下垂と高血圧 50代女性、
〔主 訴〕
* 5年ぐらい前から目や顔全体の疲れ、眼瞼が徐々に下垂、肩や背中にコリ
* 3年ぐらい前から高血圧
〔経 過〕
5年ぐらい前に精神的なストレスのため、拒食症になり、体重が42㎏から36㎏まで痩せてきて、顔や全身が激やせ、目が陥凹になり、治療とかは特にせず、自分で精神的に調節し、徐々に体重が戻ってきたが、まぶたが三重になり、いつの間にか前を見る時にあごを前にあげるようになり常に、まぶたや顔が重くて感じ、特に午後から夜にかけて徐々にひどくなり、全身重だるく感じ、特に背中と肩にひどく凝っている感じ。
3年ぐらい前から会社の健診で血圧が高くなっていることがわかり、それから毎日会社の血圧計で測り、2年前に血圧が179/90mmgになり、病院にて治療しはじめ、降高血圧の薬3錠と中性脂肪の薬1錠を夜に飲んでいる。知人の紹介で来院。
〔来院時の症状〕
・ 眼瞼が三重にして下垂し、夜になると重たさが増す、全身倦怠感、背中と肩のコリ
・ 血圧が135~160/85~110mmgの間に変動
〔触 診〕
・ 脈→肝弦細脾濡弱、両尺部が沈滑
〔望 診〕
・ 三重まぶたが瞳孔の半分に隠させ、あごを前に出して前をみる。
・ 疲れている顔
・ 舌体の大きさは正常、裂紋舌、舌質紫暗
〔辯証=診断〕 肝腎両虚、脾虚血瘀
〔治 療〕
週に3回の鍼灸・推拿の総合的な治療を行いました。
〔治療結果〕
・ 一回目治療の直後後に背中や肩のこっている感じがほぼ消失し、血圧は120/70mmgまでに下がり、全身が軽く感じるようになった。
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・ 五回目の治療で顔とまぶたのコリ感が消失し、上下眼瞼間の幅が広げ、下垂した三重まぶたの間の幅が縮小したため、あごが前へ出す角度も改善
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・ 3カ月の治療で眼瞼下垂が治癒。血圧も正常に維持している。