関節リウマチの症例報告 漢方+鍼+気功推拿の総合治療

関節リウマチの症例報告

診 断関節リウマチ  50代の女性
現症状:

・両手の関節が腫れ、色は赤紫っぽく、両手の中指はすでに変形。

・背中や腰も痛く、歩行困難。

・四肢や足元が常に冷たい。

・動悸、息切れ、不整脈、寝つけがよくない。

病 歴:

約10年前から全身性関節の遊走性疼痛が発症し、特に両手の関節の痛みが激しく、何度も病院にて検査を受けたが、異常なしでした。ひどい時に、痛止めの薬を飲んだりしていたが、関節の痛みはひどくなったり、軽くなったりの繰り返しだった。

5年前に両手、両足の指の関節が腫れて痛くてたまらなかった。お箸も持たなくなり、くびや腰の関節も痛くて、寝起きが困難な状態になり、病院にて関節リウマチだと診断された。

望  診:

*両手の指が腫れ、色が紫っぽい。中指の関節は変形

*舌淡紫、苔白膩

触  診:

・両手の腫れている関節に熱感、手足が冷たい

・脊柱に圧痛(+++)

・脈沈緩細、両尺部に沈遅滑

辨証(診断):風寒湿痺症(リウマチ)
治療方針:補益肝腎、去寒湿、散鬱熱、理血化瘀、
治  療:漢方+鍼+気功推拿

治療結果:

*初回目の治療後全身が熱く感じ、手足も暖かくなった。歩きやすくなった。

*5回目の治療後には、両手の腫れや熱感がだいぶよくなった。紫色も消失。

*8回目の治療後には、動悸や息切れ、不眠も消えた。

*・・・

*15回目には両手の疼痛や腫れが消失し、背中や腰の痛みが消え。

*現在、両手や背中・腰の痛みは感じなくなったが、雨の日や寒い日には違和感がある。

治療感想:

この患者の症状としては重症ですが、ステロイドを服用してないため、15回で症状の改善ができたが、ステロイドを服用した患者の場合には、もう少し時間がかかるそうだ。

関節リウマチだと診断されても、怖いことはない。原因がなければ結果もない、リウマチの症状は結果であり、その原因となるものは必ずあるはずである。その根本的原因を治療すれば、症状の改善がもちろんなことである。

注意事項なのだが、関節リウマチの症状が良くなっても、季節の変わり目や梅雨の時期の予防治療が再発を防ぐには重要なことで、再発してかららの治療じゃ、時間もかかるし、内臓の働きも低下する恐れがあるのだ。

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