メニアール病42年 治癒症例報告
〔症 例〕 60代 女性 メニアール病を診断された42年目、3月5日に来院
〔主 訴〕①メニアール病42年 ②首・肩凝り
〔経 過〕
昭和46年(1971年)から年に天井がぐるぐるまわるようなひどいめまいが、年に四・五回に発生し、特に秋と春などの季節の変わり目にひどくなり、毎回発生したら病院の耳鼻咽喉科にて注射やメーロンの点滴を受けなければならなく、注射或は点滴後には、動かず食べずにじっと横になるしかない、めまいの発生時には、吐き気、胃の調子がよくないなど症状も伴い、症状の改善が3日間或は10日間にかける。めまいが軽い発生の時では1日或は2日で寝たらよくなれる。毎年3或は4月にひどいめまいを発生するため、ご紹介で来院。
〔現症状〕
めまい、食欲なし、胃の調子が悪く、頭が重たくて、耳鳴り、首も凝っている。不眠。
〔触 診〕
・上腹部、臍の回り、膝、手足尖端は圧痛がひどい
・特に大腿関節や左膝は激痛
・脈は細くて無力、左関部細くて弦、両尺部とも沈遅無力
〔望 診〕
・舌体が紫暗、舌根部の苔が黄膩
〔診 断〕眩暈
〔治療方針〕平肝潜陽、養血化痰
鍼と気功推拿と合わせて治療を行う。
〔治療結果〕
・2回目の来院時には、めまいや耳鳴りが時にあるが、軽くなった。頭・首の重だるく感じがだいぶ減軽した。
・3回目の治療後には、食欲も出てきた。
・・・
・ 10回目の治療後には、めまいはほとんど出なくなり、頭・首の重だるく感じが消失し、夜ぐっすり寝れるようになった。
〔治療感想〕
メニアール病は西洋医学の病名ですが、中医学は数千年前からメニアールの症状及び発病原因や体内の病理変化について解明し、「眩暈」という病名と名付けし、症状によって数パタン分け、この患者の発病原因は痰風内動である。
当院では脳腫瘍よりひどいめまいやメニアールのめまいは鍼灸・気功推拿・漢方などの総合的な治療でご来院者のみんながよくなっている。
正確な辯証(診断)は、症状の改善において最も重要です。
メニアール病が進行すると難聴になる可能性があるため、お早めに根本から治療したほうが難聴の予防にも役に立ちます。