僧帽弁閉鎖不全症により激しい動悸 中医鍼+気功推拿治療症例報告
「症例」 30代、女性。2015年1月に僧帽弁閉鎖不全症と診断された。H28年9月22日来院。
主訴:
①20代ごろから軽い動悸が感じしはじめ、2012年にひどくなり、一日中動悸感じない時が少ない、特にここ2、3年。
②10代ごろから貧血
③子供のごろからアレルギー性皮膚病、ミカン以外のほとんどの果物は食べれない。
現病歴:
小さいころから咽喉痛が繰り返して発作し、つねに病院で治療を受けても、良くならず、19歳に腫れがひどくて呼吸困難のため、手術で扁桃腺をきってしまったが、動悸と疲れやすい感じが日に日に強く感じるようになり、腋下体温は35.6~35.7度、手足の常に冷たく感じ、以上症状で近くの病院で、四逆散、苓桂朮甘湯、ケイヒ末、附子末、麻黄附子湯、ガスター錠20mg、ファモチジン20mgなどを十年以上服用しているが、症状の改善が見られない。
現症状:一日中動悸がずっと感じる、息切れ、便秘と下痢が繰り返し、胃痛、疲れやすい、イライラしやすい、寝ても疲れがとれない。舌淡紫、少々胖大、脈極細、時々脈拍が測れない。
触診:下腹部の圧痛(盲腸の近く)+++++、手足指の末端には温度は測れない。
既往歴:
①10代ごろから貧血、現在も治療中。
②子供の頃からアレルギー性疾患、ミカン以外の果物はほとんど食べれない。
③生理痛がひどく、生理の二日目が疼痛がひどい。生理周期は28~30日で、出血期間は10日。毎回痛み止めを服用。
治療方針:補益気血、静心安神
治療法:気功推拿+鍼治療+漢方
治療結果:
・初回の治療後には手足の末端の皮膚温度は36度以上。電車に乗っている間(20分)に動悸もしなかった。翌日朝に黒色の便が大量排出し、尿量も増えた。
・予約の状況で二回目の来院は10日間後のため、動悸は以前より減軽したが、来院まで一週間間に排便なし、体温は36代で維持している。
・10月1日来院時には、動悸はさらに軽くなり、呼吸がしやすくなった。下腹部の圧痛も減軽した。
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11月25日来院時には動悸がたまにあるが、ほとんど感じなくなり、この何日は毎日排便するが、お腹が良くなるようになり、排気が多くなった。体温も36.6度になった。
アレルギーの痒みも全然出なくなった。